過去から現在まで、誰かの言葉や態度で傷つけられたことがある…多くの人、ほとんどの人はそんな経験があるでしょう?
もちろん私にもそんな経験がたくさんあります。
だから「傷つけられる…」そんな気持ちが拭い去れずに、臆病になったり、不安になったり、緊張する気持ちは良くわかります。
現実に、そんな過去の出来事が影響し、今もなお、自分の幸せをつかめない人はたくさんいますし、私のカウンセリングには同じような悩みを抱えた素敵な女性がたくさん訪れます。
素敵な女性とあえて言ったのは、自分のことを素敵だと思えずに悩んでいる女性が多いので強調してみました。
素敵とは容姿端麗という意味だけではありません。
一人一人違う素敵がそこにあります。
でも多くの人は、人と比べ、その中で秀でることを素敵だと勘違いしているようです。
その勘違い、間違った思い込みこそが自分自身を苦しめているのに、そんな些細なことにも気づけないでいるのです。
傷つけられる…そんな不安がある限り、すべてのことに積極的になれないですよね。
人間そんなに強くありません。
「傷ついてもいいからやってごらん」
そんなふうに言われたって、じゃあやってみようとは思えないものです。
もちろん私も、そんなふうには思えないですから。
でも実際は大人になった今、誰かに直接傷つけられることってそんなにないものです。
なぜなら幸か不幸か、人はそんなに他人に関心がないのです。
知っていますか?
太っている人に一番反応するのは太っている人です。
または過去に太っていた人、身近に太っている人がいる人なんですよ。
ダイエットの心配などをすることもなくずっとやせている人、身近にも太っていることで悩んでいる人がいない人は、あっさり「デブ」なんて言葉を使ったとしても、太っている人に特別な意識はありません。
嫌なイメージを持っている人はいなかったりします。
なぜでしょうか?
カウンセリングや座談会でよくする話しですが、自分が気になっていることは脳がその情報をキャッチしやすくなっています。
ということは日ごろから太っていることを気にかけている人が太っている人に目が行きます。
あなたが町を歩くとき、体型を気にしていれば、すれ違う人のことも体型を意識してみてしまうのです。
皆が同じように他人を見ているように思うかもしれませんが、実際はそんなことはないんですよ。
いろいろな人がいるのはあたりまえ、町を歩きながら勝ち負けを意識することなんてないんです。
大人として生きていると、傷つけられることはあまりありません。
誰かに直接侮辱的なことを言われたり、酷い態度をされたり…もしそんなことがあるのだとしたら、その相手のほうがよほど問題です。
きっと周りの人からは相手にされない人でしょう。
その人こそが特別で、あなたが特別ダメだから傷つけられるなんて事はないんですよ。
間違わないでくださいね。
では真実はなんなのか?
ほとんどの場合、傷つけられるより、傷ついてしまうというのが正しい言い方です。
まだ何も起こっていなくても、不安なこと、絶望、過去の嫌なことを思い出して、自分自身で傷つき、先に進めなくなってしまう。
あなたは今現在傷つけられている人ですか?
それとも傷ついていく人ですか?
傷つけられている人なら、あなたを傷つける人との関係、距離のとり方などを覚え、安心できる居場所を大事にし、傷つける人以外と関係を作りながら、決して孤独にならないように注意しましょう。
安心できる居場所は、男性でも女性でも、友達でも、身内でも、この私羽林由鶴でもかまいません。
傷ついていく人なら、早急に現実を確認してください。
それは真実なのか。間違った思い込みではないのか。
「傷ついてもいいからやってごらん」
これは難しくても、傷つくことはないのだと思えば、幸せに向かって歩いてもいいかなと思えるかもしれませんからね。
傷つけられている人、傷ついていく人、これは全く違う原因でおこり、解決方法も違うということを忘れないでくださいね。