人生の傷

person holding band aid on left hand

 子どもが転んで、立ち上がった後に、ひざがすりむけ血が出ているのを見て泣くことがあります。

 痛くて泣いたと言うよりも、血を見て、大変なことが起きているように感じて泣くのでしょう。

 口の中を怪我し、あまりの痛さに、かなりひどいことになっているような気がして鏡で確認すると、たいした傷ではないことがあったりします。

 こちらは確認したことで、思っていたほどでないことを知り安心して痛みも和らいだ気がするのです。

 そんなに気にならないときに、じっくり確認することで傷を意識し、急に不安になったりするなんて、かなりばかげたことですよね。

 また、その反対に、かなり大変なことが起きているような気がするなら、ただおびえたり不安がったりするのではなく、ちゃんと事実を確認して、やるべきことをやればいいのです。

 あなたは人生の傷を無理やり見つけようとしていませんか?

 またその傷をイメージで捉え、ただ事でないように思っていませんか?

 実際はそれなりに楽しい毎日があるのに、100%満足と言えないからと言って、過去を掘り起こし、傷を見つけようとすれば、だれだって生きてきた年数が多ければ多いほど、大小の傷があるものです

 その傷をじっくり確認することで傷を意識し、急にこの先の人生までも不安になっているような人がたくさんいます。

 人生の傷は、誰にでもあるんですよ。

 どうせ見るならしっかりと事実を確認してください。

 それは今後の未来にも影響するほど重大な傷なのか。

 私は傷だらけの人生を生きてきました。

 過去の傷を意識し始めたら、未だに癒せないもののほうが多いかもしれません。

 だからわざわざ数えることもなければ、懐かしむこともありません。

 それでも全く気になりません。

 なぜかと言えば、未来に影響しないことを知っているからです。

 傷があるのは間違いないし、その数も数え切れないくらいだし、中にはまだまだじくじくしているものもあると思います。

 でもそれでも未来は今から作れると思えるのです。

 あなたも、今現在、未来に影響が出てしまいそうなくらい痛い傷を持っているなら、今すぐ事実を確認してください。

 その傷が未来にどんな影響を与えるのかしっかりと確認してください。

 でも、その反対に、もし今現在はっきりとした未来に関わる傷を意識していないなら、わざわざ探すのはやめましょう。

 この人はこんな人と決まっている人はいません。

 どんな生き方をするかで、この人はどんな人かが決まります。

 何に目を向け生きるのか…この生き方が幸せになるポイントです。

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