うまくいかないことのメリット

 傷つきたくない…誰だって傷つきたくはないですよね。

 「みんな傷ついてきているんだからがんばれ!」なんていわれても、ますます逃げたくなり足がすくむものです。

 真っ暗で視界が閉ざされた道を歩くとき、転ぶことを恐れたら、一歩も進めなくなってしまいますよね。

 しかもそこで「みんな転んでいるんだからがんばれ!」と言われてもね…。

 傷つくことを恐れるのは、傷ついた後の自分を想像できないから。

 そのダメージで二度と立ち上がれないような気がするからです。

 どうしてもかすり傷ではなく致命傷になることを想像しちゃいませんか?

 そこで傷つかないために、どうすればうまくいくのだろうかと真剣に考えてしまいます。

 考えれば考えるほど、答えはわからず、ますます行動できない状態になり、そのまま何も経験せずに年月だけ過ぎれば、臆病な気持ちだけが成長します。

 「今まで傷ついたことがない」ということで、どんどん傷つくことに対する恐怖のイメージが大きくなり、以前よりももっと傷つかないようにどうしたらいいのかを考え、結局何もできなくなってしまうのです。

 そこで、うまくいかないことがあたりまえだと知ることからスタートします。

 うまくいかないのは「私(あなた)」だからではなく、誰にとってもそんなものだと知ることが大事です。

 傷つくのとは違います。

 ただうまくいかないこともあるというだけです。

 あなたがうまくいかないのではなく、誰でもそういうことがあるというだけなので、傷つく必要などないのです。

 じゃんけんで負けたみたいなものです。

 勝つこともありますが負けることもあるんです。

 じゃんけんで負けると残念ですが、傷つきませんよね??(笑

 うまくいかないことは言いたくないものです。

 だからうまくいかなかったことを教えてくれる人はあまりいません。

 そんなこともあって他の人は何でもうまくいっているように感じます。

 自分はうまくいっていないことばかりなのに、周りはみんな楽しげで幸せそうで明るく元気に見えてしまうのです。

 でも本当はそうとは限りません。

 あなたが困っていること、悩んでいることを、ほかの人に知られないようにしているのと同じです。

 周りの人も困っていること、悩んでいることを、知られないようにしているだけかもしれません。

 座談会に参加すれば、他の女性も悩んでいることがわかります。

 だから「私だけじゃないんだ!」と思うことができ、心が軽くなるのです。

 座談会でなく日常で、ほかの人がうまくいかないことを知るためにはどうしたらいいでしょう?

 うまくいっていないことを聞かせてもらうくらいの信頼関係を作れたらサイコーです。

 でもなかなか簡単なことではありません。

 もっと簡単な方法があります。

 自分がうまくいかなかった話をすることです。

 悲しそう、つらそうに話さないでくださいね。

 ただ「そんなことがあったんだよねぇー」って話をするのです。

 それを聞いた人は「私はこんなことがあったわ」とうまくいかなかった話しなどをするでしょう。

 そうやって人は心を通わせるんです。信頼関係ができていくんです。

 だとしたら…うまくいかないことを経験しておくことこそが、誰かとの信頼関係をつくるきっかけになることもあると知ってください。

 うまくいかないことを避けるのではなく、その経験があるからうまくいくのだと(^^

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