体重コンプレックス

Man Sitting on Table with Hamburger

 体重は努力すれば減らすことができるような気がするから、減らないときに罪悪感を持ってしまうのかもしれません。

 背の高さや顔立ち等と違い、なぜか体重は『努力』でクリアされるべき問題のように思われてしまうのです。

 そう、太っているのは努力が足りないからだと…。

 でも実際は『努力』という言葉で簡単に片付けられはしません。

 たくさん食べるのにやせている人はたくさんいます。

 特に珍しいことではありません。

 太っていても、人よりもたくさん食べるとは限りません。

 むしろ小食なくらいの人もいます。

 だから食べる量(食べてきた量)の問題だけではありません。

 運動もそうです。

 やせている人が必ずしも運動をしていて、太っている人はごろごろ寝てばかりいるということではないのです。

 確かに、太っている人は1日中お菓子や炭酸飲料を手放せないように思われてしまうようなイラストやテレビの中での扱いがあります。

 その間違ったイメージが現実のように思われがちです。

 私がご飯を食べていると「遠慮しないでくださいね」と声をかけられたことが何度もあるのです。

 普通の人の1人前では足りないだろうというイメージがあるようです(笑

 私は一日中お菓子を食べているわけではありません。

 炭酸飲料をがぶ飲みすることもありません。

 一日中ゴロゴロしているわけでも、運動全てが嫌いなわけでもありません。

 ただ太りやすくやせにくいだけです(^^;;;

 体重コンプレックスとほかの外見コンプレックスの違いは『努力』で解決しそうかどうか。(本当に解決できるかではなく)

 成果が出ない努力は続かないものです。

 でもこれもまた「努力し続けないから成果が出ない」と自分が悪いかのように言う人がいたり、自分自身でそう思ってしまったり。

 もう一度言いますね。

 やせている人がみんな努力家なのではありません。

 意志が強いわけでもありません。

 太っている人が怠け者で努力していないというわけでもありません。

 太りやすい体質、やせにくい体質があります。

 太りにくい体質、やせやすい体質もあります。

 実際はどっちがえらいとかすばらしいとかはありません。

 ただの体質の話しですから。

 体質と努力を一緒くたにして話をしてはいけません。

 それにより自分で自分を傷つけることこそ最も悲しいことですから。

 この世の中にはいろいろな人がいます。

 全てが完璧の人はいないし、全てが最悪の人もいません。

 私も残念ながら太りやすく、やせにくい体質の一人ですが、太りやすくやせにくいだけの人ではありません。

 あなたも完璧とはいえない人です。

 それが人間です。

 そしてあなたは最悪の人なんかじゃありません。

タイトルとURLをコピーしました