「私は自分のことが大好きです!」
日本人って恥ずかしがりなのか、たとえ自分のことをけっこう好きだとしても、こんなふうに答えることに抵抗があります。
そして、実際は、本当に自分を好きだと思えない、むしろ嫌いだと思ってしまう人がけっこういます。
過去の私もそうでした。
過去の私も含め、「私は太っているから」とか「恋愛経験がないから」とかいろいろな理由で好きになれないというのですが、その人が特別な問題を持っているかといえばそうでもないことのほうが多いのです。
「自分のことを好きになればいいよ。」
けっこうよく聞く言葉ですが、実際はそんなに簡単ではありません。
自分を肯定する。
ありのままの自分を認める。
それは大好きになることではないんです。
少なくとも自己否定しないというだけ。
自分のことを好きになれない人に自分を好きになりましょうといえば、好きになれない自分をますます嫌いになってしまうものです。
だから「無理やり好きになろうとしなくていい。嫌いなところがあってもいい」とゆるいかんじでいきましょう。
嫌いなところがあるというのと、何一つ認められないのでは天と地ほどの差があります。
嫌いなところはそのままに、まあまあいいかな、悪くないかなを探すほんのちょっぴりの心の余裕が大事です。
嫌いなところをそのままに…これがポイントです。
だからありのまま。
太っていることは嫌い…自分がやりたいと思えば、とりあえずダイエットしてみるのはいいかもしれません。
でもやせられなくて、太ったままだとしても、絶望することなどないんです。
太っているという点ばかりを見つめ、嘆き悲しむよりも、ほかのまあまあいいかな、悪くないかなを探し、まずは心のバランスをとります。
まあまあいいかな、悪くないかなと思えるところが見つかれば、そのことをしばしば思い出し考えることが大切です。
ただそれだけで、少しだけストレスを感じにくくなって、少しだけ未来に期待ができるようになります。
未来に期待ができるようになると、なぜか自分を少しずつ「いいかも♪」と思えるようになるものです。
好きにならなければいけない…とおもっても、なかなか好きになれないなら、好きになろうとすることをいったんやめればいいんです。
そして好きといえないまでも、そんなに嫌いでもないところ、まあまあ悪くないところを見つけられたら、素敵な人生は手に入ります。
自分のことを「好き」といえなくていい。
自分のことを「嫌い」と責めたりしないでね。