年上妻として唯一の課題

woman holding behind curtain

 私は夫より13歳年齢が上です。私が20歳の時、夫は7歳です。

 見てきたテレビやCM、聞いてきた音楽がちがうのは言うまでもありません。

 例えば、ゲゲゲの鬼太郎一つとっても、全く違うイメージで話をしていたりします。

 生まれたときがちがうのだから、そんなことは当然で、別に驚くことでもありません。

 そんなことは、お互いが分かり合えない理由になんかならないし、気が合わないとか価値観が合わないとか、相性が悪いなんてことにはなりません。

 同じテレビやCMを見ていたって、それだけで絆が作れるわけじゃない。

 真実はそんなものです。

 年齢が離れていると話が合わない?

 テレビやCMの話ばかりをしている恋人や夫婦などいないでしょう?

 だから心配することはないですよ(^^

 だから私は年齢が離れていることは全然マイナスにならないと思っています。

 ただ一つだけ、どうしても気になるのは死ぬ時期についてです。

 女性の寿命は長いといっても、普通に考えれば私のほうが夫と比べて早く死ぬだろうと思うわけです。

 どのくらい早く死ぬかは分かりませんが、その後夫が寂しいかなぁと思うと、少しでも長生きをしなきゃと思います。

 でも、それでも私は死んでしまうかもしれません。

 どうすれば夫の幸せは長く続くだろうと考えるわけです。

 ゴーストという映画を見ました。 

 松嶋奈々子さんと、ソン・スンホンさんの映画です。

 大ヒットしたゴーストのリメイクということだったのですが、私には全くちがう映画に見えました。

 女性がゴーストになって、恋人を助けるストーリーでしたが、「なるほど、こんなのもいいな!」と思ったわけです。

 早速夫に宣言しました。

 「いいこと考えた!私死んだらゴーストになるように努力する!!」

 夫は科学者です。ゴーストの存在なんて全く信じてません。(ちなみに、私も信じているわけではありませんが)

 信じてはいませんが、私の気持を察して「そりゃあ、いいね!先に死んだほうがゴーストになろう。で、二人とも死んだら天国に行こう(^^」といいました。

 普通の生きている人にはゴーストの姿は見えないし、声も聞こえません。

 ですから、第三者にお願いするか、分かるような合図をしなくてはいけません。

 二人で出会った頃からのことを思い出し、合図を考えました。

 他の誰も知らないように、特別な日の出来事ではなく、日常の何気ない出来事から合図をたくさん決めました。

 一つ二つ忘れても、大丈夫なように。こんなにたくさんあれば、いくら鈍感でも気づくだろうというくらい。

 私たちは出会って10年を越えたところですが、数え切れないくらい思い出があります。

 本当にゴーストになるのはたいへんでしょうが、死んだあともお互いが楽しかった出来事をたくさん胸に抱いて、一人になったあとも、寂しくなく生きていければいいと思います。

 どんなカップルでも不安がないわけではないでしょう。

 だったら、どんなカップルでも幸せだと思う時間があるなら、それを大事にしてもいいんじゃないでしょうか(^^

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