「一人って本当に大変なんです」
結婚したい理由を聞かれて、一人は大変だから…と答える人って結構います。
今現在、そして将来、一人きりではがんばれそうにない…ということのようです。
確かに一人きりで大変なことっていっぱいあると思います。
今はまだ良いとして、だんだん年を重ねるごとに心配事が増えそうだという気持ちもわからなくもありません。
誰かと二人なら、今のような大変な思いや、将来の心配事が減る…そんな思いがだんだん生まれていくのもうなずけます。
運良く、そんなときに出会いがあれば、これはラッキー。
もうこれで安心…なんて気分になるの人もいるでしょう。
でも、実際はそんなにうまくは行きません。
一人が大変なように、二人には二人の大変さがあります。
一人のときに感じた大変さはなくなって、その代わりに別の大変を感じることになります。
二人でいるとうれしさは二倍、つらさは半分…なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。
でもそれは組み合わせ次第です。
実際はうれしさは変わらず、つらさは二乗なんてこともあるんです。
二人だけでは不安定でも、子どもが産まれ家族が増えれば安心…そう思いたい気持ちはわかりますが、ますます問題が複雑になって幸せなときばかりとは行かないものです。
「じゃあずっと不幸なの??」
不幸というわけではありません。
誰にでも、どんな状態でも、大変なことは形をかえてやってきます。
一人が大変の大変と、二人が大変の大変は、内容は違います。
でも一人が大変だと嘆く人は、二人が大変と嘆く人になりがちです。
要するに、どんな場合でも、自分で対処し、明るい方向、楽しいものに目を向けて過ごせたら、幸せを感じ、素敵な人生を生きることができます。
「一人って大変なんです。だから誰かと一緒になりたい」
こう思うなら、まず一人で大変なことは具体的にどんなことかを考えてください。
そして大変だと思うなかで、少しでも「そうでもないかも」を探してみてください。
一人って大変だけど、こういういいところもあるな…を意識して、一人を楽しんでみてください。
一人を楽しめる人になったら、今度は二人を楽しみたいと思えます。
一人が嫌だから二人なのではなく、一人は楽しいから、今度は二人の楽しさもいいよね…という感じです。
そんなふうに考えられたら、これからどんな状態になっても、そのときそのときにどんな大変さがあっても、その中で楽しさも必ず少しは感じ続けられるようになりますよ!